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番外編 第七話 合鍵

مؤلف: 海野雫
last update تاريخ النشر: 2026-06-20 19:06:22

 四月も中旬になると、桜はすっかり散った。かわりに、若葉が目にまぶしい季節だ。風が吹くと、青葉の匂いが鼻をくすぐる。

 日中は、夏を思わせる日差しが照りつける日もある。ここ数年、春と秋が短くなっている気がする。気のせいだろうか。

 それでも夜になれば、爽やかな風が吹く。一週間の仕事を終え、紡はビルを後にした。頬をなでる風が心地いい。

 帰宅する足取りが軽い。待ちに待った週末だ。紡はまっすぐ駅へ向かった。

 降り立ったのは、紡のマンションのある最寄り駅ではない。改札を出ると、朔也が待っていた。

「おう」

「お待たせ」

「行こうか」

 朔也と肩を並べて歩く。改札を出てすぐ、当たり前みたいに横に並べるのが、いまも少し誇らしい。

 このところ毎週末、仕事終わりに朔也のマンションに来ている。部屋でだらだら過ごすこともあれば、出かけることもある。洗面所には紡の歯ブラシが置かれ、マグカップもお揃いのものを買った。ひとつ、またひとつと、この部屋に紡のものが増えていく。その

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  • 偶然を装って   第四話 覚えているに決まってる

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  • 偶然を装って   第三話 翌日のメッセージ

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